2019.5.25 (土)昭和53年発行 海賊船新聞

◆◇◆お宝発見!!!◆◇◆

今日、オフィスでこんなものを発見しました~~~
ホームページに固定で載せたいのですが、やり方も分からず、、、、
先ずは日の目をみてもらいましょう!

1978年(昭和53)発行の海賊船新聞です

1面は
『さあ!出航だ!海賊船』
”子どもルネッサンス”  ― みんなが参加できる造形空間 ―

ということで、41年前の4月に「工作学校海賊船」として出航したときの記念号のようです

【北斗七星】というコーナーより一部抜粋してみます

野生を奪われた子供たちはひそかに復讐をたくらんでいる
(フランソワ・トリュフォー)
「私の少年時代は戦争中で、大人たちが生きのびるのに精一杯で、子供は放任されていました。だから子供には子供の自由があった。子供だけの秘密もあり、夢も勝手に見られたものです。ーそれに較べて、今の子供たち。こんなみじめな子供たちがいまだかって存在したでしょうか。過保護で社会や周囲が子供たちすべてを大人の枠で決めてしまう…遊びも感情も知能も未来も。」

こちらは【海賊船精神三つの柱】という記事

■「与えない」教育
(中略)何も与えられない子供達は改めて、自らが「主体」となり、試行錯誤を繰り返しながら何かを獲得する道を切り開いていかねばなりません。
(中略)社会が整備されて、家庭から学校までの日常生活が「管理」されすぎ、子供をとりまくのは訓練的教育であり生活の便利主義です。その中で培われる「受身的姿勢」はちょうどベルトコンベア上の規格商品と同様かもしれません。私たちは、海賊船の子供の自由な制作活動を通して「与えない教育」による子供の主体的獲得を図りたいと思います。

■「待つ」こと
(中略)様々な刺激を与えながら、子供の意欲や執着が育ってくるのを「待つ」のです。そして子供が自発的に、発想を自由に組み立て、材料を選択し、様々な用具と道具を駆使しながら、自らの表現を工夫していくまで、「与えない→待つ」ことを徹底していきたいと考えます。そうすることが、インスタントな泡沫的知識ではない本当の”力”を育てることにつながる唯一の道であるからです。

■「制約しない」スペース
海賊船では、○材料の量 ○作品の大きさ ○制作時間 ○制作スペース等の点で極力「制約しない」工房でありたい。(中略)公教育における美術教育のほとんどが時間不足・材料の用意・スペース(保管場所)という三つの制約問題に悩まされ、縮小を余儀なくされています。(中略)一足飛びに教材屋という便利屋の存在によってなくなり、セット教材かプラモデル的教材があてがわれているのです。要するにすでに最初から子供の表現は、三つの枠組みによって画一化され、意欲も本質も損なわれてしまっているのです。「海賊船」はこうした期待できない公教育の現状から必然的に生まれた民間教育機関であり、子供を「制約しない」という「本来の表現活動」を実現したいと思っています。

この3つの柱は今も変わってませんね~
40年
社会的価値観、教育制度、生活環境、、、目まぐるしく変化する荒波の中、
何千人という子どもたちの上船・下船を繰り返しながらも
今なお航海し続ける海賊船、本当に偉大だなぁ、、

裏表紙には、川合先生と共に海賊船の舵をきってきたキャプテン3名の紹介
日進駅の開通は翌年昭和54年という事で、アクセスは和合ケ丘駅まで

今日、40代後半になるという息子さんが子供の頃ここに通われていた年配のご夫婦が、小学生のお孫さんを連れて見学に見えました
この時代ですね↓↓

海賊船の歴史をしみじみ感じた一日でした

(K)